「カーポートを自分で建築することが可能なのか知りたい」
「業者に頼らずにカーポートを建築する際の費用などを知りたい」
現在、自宅にカーポートがないため作りたい方、自分でカーポートを作ることができるのか疑問に思っている方などの中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
カーポートは、自動車を駐車するスペースというだけでなく、自動車をキズや汚れなどから守る役割を果たす重要なものです。
本記事では、カーポートをDIYで作ることについて、以下の点を中心に詳しく解説していきます。
・カーポートは自作できるものなのか
・カーポートが出来上がるまでの流れ
・カーポートのメリット/デメリット
自作のカーポートを作ってみようかと検討中の方は、ご参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。
カーポートはDIYで建てられるのか?
まずは、カーポートはDIYで建てることができるのかについて言及していきます。
現在は、カーポートを建てるための専用キットがメーカーから販売されているため、DIYでカーポートを建てることは可能です。
また、インターネットでの販売もおこなわれているため、材料やキットを手軽に購入することもできます。
しかし、規模によっては大型なものになることがあり、自分自身で全ての作業をおこなわなくてはいけないため、正しい知識と多くの時間が必要不可欠です。
また、基礎作りがおろそかであったり、補強がしっかりとされていない場合は、カーポート自体の安全性に関わります。
そのため、建築の経験がない方が、カーポートを自作することは大変難しく、ハードルが高いものであるというのが現状です。
安心/安全なカーポートを自宅などに建てたい場合は、カーポートの施工をおこなっているプロの業者に問い合わせたり、相談したりするのが得策です。
カーポートをDIYする際の主な流れ
次に、カーポートをDIYで建てる際の主な流れについて、以下の5つに分けてご紹介します。
1,材料の選定/設計計画の作成
2,基礎作り
3,支柱とフレームの組み立て
4,屋根の設置
5,補強と仕上げ
①材料の選定/設計計画の作成
カーポートをDIYで建築する主な流れの1つ目は「材料の選定/設計計画の作成」です。
カーポートを建てるうえで、どこに、どれくらいの規模で、どのような材料を使用するのかを事前に決めることは大変重要です。
カーポートは、建物の1種であり、規模や大きさによっては建築確認申請の手続きをしなければなりません。
また、カーポートをたてる場所や使用する材料によって、カーポート周りの景観が大きく変わる場合があるため、事前に計画を綿密に練っておくようにしましょう。
②基礎作り
2つ目は「基礎作り」です。
基礎作りは、カーポートの安全性と耐久性に大きくかかわる大変重要な工程になります。
まず、基礎をつくる場所が平らであるか、障害物などがないかを確認した上で、基礎穴の掘削をおこないます。
その後、掘削穴に垂直に柱をたて、しっかりと練ったモルタルを流し込み、モルタルを乾燥させます。
モルタルが乾燥するまでの間に、建てた柱が傾くのを防ぐために支え木などで固定しておくようにしましょう。
そして、基礎作りの工程が完了したら、掘削の際に出た残土を処分する必要があります。
残土は産業廃棄物になるため、業者に回収を依頼する場合は、別途料金が発生することがあるため注意が必要です。
③支柱とフレームの組み立て
3つ目は「支柱とフレームの組み立て」です。
基礎ができ、支柱の安定性が確保できたらフレームを取り付けていきます。
支柱とフレームの組み立ては、カーポートの設置場所やデザインによってさまざまな選択肢があるため、事前にどのようなカーポートを建てるのか決めておくことが重要です。
カーポートの設置場所において、どのようなデザインが適切なのかお悩みの方は、事前にカーポート建築業者に相談をするようにしましょう。
④屋根の設置
4つ目は「屋根の設置」です。
支柱とフレームの組み立てが完了したら、屋根を設置していきます。
屋根は、自動車を紫外線や熱から守り、雨や雪の際の自動車の乗り降りを快適にする効果があります。
現在、カーポートの屋根材として人気なのが、ガルバリウム鋼板の折板です。
ガルバリウム鋼板の折板は、耐久性や耐候性に優れ、軽量なため、取り付けがしやすく長持ちするため多くのカーポートで採用されています。
⑤補強と仕上げ
5つ目は「補強と仕上げ」です。
屋根の設置まで終了したら、最後にカーポートの補強と仕上げをおこないます。
カーポート全体の水平の確認、ネジやボルトの緩みなどがないかをしっかりと確認しておきましょう。
また、必要に応じてフェンスや壁をを取り付けるなどして補強をおこなうのもおすすめです。
カーポートが完成しても、定期的にネジやボルトの緩みがないか、使用した屋根材などに劣化が見られないかを確認するようにしましょう。
カーポートをDIYで作る際の材料
次に、カーポートをDIYで作る際の材料として、以下の3つをご紹介します。
1,単管パイプ
2,鉄骨
3,木材
①単管パイプ
カーポートを作る際に使用される材料の1つ目は「単管パイプ」です。
単管パイプは、建築工事やDIY、家庭園芸などさまざまな用途に使用されている、非常に汎用性の高い鋼材になります。
耐久性が高く、加工が比較的容易で、接続部品が豊富な点が単管パイプの魅力です。
②鉄骨
2つ目は「鉄骨」です。
鉄骨と折板を使用した鉄骨は、強度と耐久性が高いため、柱の数を少なくし広いスペースを確保しやすいというメリットがあります。
よって、広く頑丈なしっかりとしたカーポートを作りたいと考えている方におすすめです。
一方で、建築初心者では建築が難しかったり、初期コストが高く定期的なメンテナンスが必須なため、建築する際はこれらの点を必ず検討材料に踏まえるようにしましょう。
③木材
3つ目は「木材」です。
木製は、温かみや優しい雰囲気を生み出すことができ、デザイン性にも富んだカーポートにすることができます。
また、複雑な敷地形状にも柔軟に対応できるため、デザイン性があり、温かみのあるカーポートを作りたい方にはおすすめです。
一方で、カーポート全体の安全確保の観点から頑丈な木材を使用するため、初期コストが高くなってしまう傾向があります。
そして、ポリカーボネートや鉄製などと比較して、耐久性が弱いため、定期的なメンテナンスをしていく必要があることをおさえておきましょう。
カーポートをDIYで建築するメリット
次にカーポートをDIYで建築するメリットとして、以下の3つをご紹介します。
1,費用をおさえられる
2,建築に関する知識が身につく
3,アイデア次第で自由に設計できる
①費用をおさえられる
カーポートをDIYで建築するメリットの1つ目は「費用をおさえられること」です。
カーポートを1から自分で作る分、施工業者に支払うコストをカットできるため、費用をおさえて制作することができます。
カーポート建築の際も、専用キットなどを使用すれば建築初心者でも比較的作りやすくなっています。
②建築に関する知識が身につく
2つ目は「建築に関する知識が身につくこと」です。
カーポートを建築する際には、基礎作りや材料、工事の仕方などある程度の建築に関する知識を持っていないといけません。
DIYをする過程で建築に関する用語や作り方、申請書の手続きの流れなどを理解しなければカーポートの建築は難しいため、自ずと学習する機会が増え、知識を自然に身につけることが可能です。
③アイデア次第で自由に設計できる
3つ目は「アイデア次第で自由に設計できること」です。
DIYの最大の魅力は、自分の希望に沿ったものが制作できる点にあります。
材料やデザインなどを1から自分で決められるため、自分好みのカーポートを建築することが可能です。
カーポートをDIYで建築するデメリット
最後に、カーポートをDIYで建築するデメリットとして、以下の3つをご紹介します。
1,保証/サポートが受けられない
2,制作する際の難易度が高い
3,建築確認申請の手続きに手間がかかる
①保証/サポートが受けられない
カーポートをDIYで建築するデメリットの1つ目は「保証/サポートが受けられないこと」です。
一般的に、カーポートを施工業者等に依頼した場合は、建築した後のアフターサービス/保証がついています。
一方で、DIYで自分で1から制作した際は、すべて自己責任となってしまいます。
そのため、屋根の修理やメンテナンス等も自分でおこなわなければなりません。
②制作する際の難易度が高い
2つ目は「制作する際の難易度が高いこと」です。
DIYでものを作ることは、非常に楽しみが多い一方で、材料選びや建築計画、申請まですべて自分でやり抜かなければなりません。
そのため、DIY初心者やものづくりをあまりやったことがない方が、カーポートを自作するのは難易度が高いのが現状です。
③建築確認申請の手続きに手間がかかる
3つ目は「建築確認申請の手続きに手間がかかる」です。
カーポートは、建築基準法上は建築物扱いになるため、建築確認申請を自治体の担当課などに提出する必要があります。
もし、申請の必要性を知らずにカーポートを制作した場合は、違法行為にあたり罰則が課されることがあるため、事前に申請が必要か確認するようにしましょう。
ただし、専門知識を要するため、申請手続きに精通していない方のほとんどは、建築士や専門業者への代行を依頼していることがほとんどです。
安心/安全なカーポートは米子総建カーポート専門店へご相談を!
ここまで、DIYでカーポートを制作する上での流れなどをご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
◆ カーポートは、自作することは可能であるが、すべての工程を自分でおこなう必要がある ため、建築に精通していない方がDIYでカーポートを自作するのは難しい
◆ カーポートの耐久性や安全性確保のため、基礎作りをしっかりとおこなったうえで、建築 計画に沿ってフレームの組み立てや補強作業をおこなう必要がある
◆ カーポートをDIYで制作することは、自分のアイデアを盛り込めるおもしろみがあるが、 保証がないことや難易度が高いなどのデメリットもある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Comments